Sono Sonora 
サプリメント講座
世界を賑やかす存在が実しやかな何とかウィスルの影響で人々の健康に対する意識の高まりで習慣的に摂っている人も少なくなくコンビニでも手に入るくらい巷で安価に出回っている昨今のサプリメント事情。
でも実際にどれだけの人がその効果を実感し、もしくは、サプリメントの在り方や知識を持って正しく使用しているのでしょうか？
幼少から喘息持ちのアレルギー体質だった私自身は、西洋医学の在り方に疑問を持ち(後にサプリメントアドバイザーの資格を取っちゃうくらい)ホリスティック栄養学を学んでいた母の影響でサプリメントデビューは早かったように記憶しています。
特に調子が良く無いと感じた時は２時間おきに二つに折ってビタミンCを飲む、とか、イチョウ葉とパントテン酸は空腹で就寝前に飲む！といった具合に、今でもその教えは根付いているのですが、
7年前に単身カナダに渡り暮らす中で、全ての人にあてはまる訳では無いのですが、自然療法や人々の健康に対する意識が日本人より圧倒的に高いという事に気が付きました。
サプリメントやプロテインパウダーだけを扱う専門店や路面店、フレッシュなスムージを提供する店、スーパーやドラッグストアーにもずらりと種類豊富にサプリメントが並び、私が育ってきた食事療法やサプリメントの話が本当にしっくりくるのです。
自然療法や予防栄養学、ホリスティックやアーユルヴェーダについてリサーチをはじめて数年、何かの縁で出逢ったひとたちの食生活を垣間見る機会が幾度となくありその中で、個人的な見解として、間違ったサプリメントの摂り方をしている人が意外にも多い事に驚きとショックを受けたのを今でも鮮明に覚えています。
当人たちは勿論、健康のためにそれぞれの考えで身体にいいと思ってサプリメントを飲んでいるのですが、面白いくらいにその方達に共通している事がありました。
・５種類〜１０種類のサプリメントの錠剤を一度に大量に飲む
・食事らしい食事を食べていない、何も食べない
知り合いのひとりもまさしくこの共通点を日課にしており、空腹に大量の錠剤を摂取することで頻繁に嗚咽をしていました。嗚咽の原因はその間違ったピル(彼はサプリメントをこう呼ぶw)の摂り方ということは明らかなのですが、80を超える彼が長年してきた「彼の正しいと信じた健康法」に若い小娘の意見なぞに傾ける耳など皆無。笑
決して安いものでは無いですし、「精神的に」だけではなく、きちんと身体で実感したいものですよね。
サプリメントとは『栄養補助食品』のこと。
毎日の食事で不足する栄養や成分を補うためのものであり、
食事ありき！置き換え食品でもなければ、即効性のある薬でも無い！
サプリメントはあくまで『栄養補助食品』であり、日常の食事で摂りきれない栄養や成分を「補う」ものです。
ましてや食事をとる代わりの「置き換え」でもありません。これを飲めば炎症がおさまる、とか、症状が治るなどといった薬でもありません。
もし、あなたが「これを飲んだら病気が治る」「たくさん飲んでるから大丈夫！」と感じてサプリを飲んでいるとしたら、商品のPRが功を奏し、あなたの潜在的欲求と結びついた結果と言えるでしょう。笑
サプリメントは食品に分類されるので、飲んだから必ずしも健康状態に寄与するものではありません。
「健康」を得ているのではなく、メンタル的に「健康になった気持ち」を得ているというのが正しい表現です。
内閣府の調査によると「約５０％の人が２種類以上のサプリメントを使用しており、その７０％がほぼ毎日常用している」という結果があります。
サプリメントに関する情報はネットをはじめ、本や雑誌などあらゆるところに溢れていますが、それらの中には誤った利用の仕方を紹介しているものもありますし、新しい成分や話題の成分も続々と発売され、その市場規模はなんと約１兆円だとか…中にはコスト削減のため粗悪な製品や、クオリティにこだわっていないものもある事は事実です。
先ほども述べたように、あくまで補助する食品なので中には取り過ぎによる健康被害がある事も事実です。
▶︎▶︎▶︎ SONO SONORA サプリメントと上手く付き合う７ヶ条 ◀︎◀︎◀︎
少しでも多くの方が正しい知識で、健康になるためのヒントやサポートになります事を心から願って。
１：お水で飲みましょう
例えば、ベータカロチンやビタミンEなどは牛乳で、ミネラルはオレンジジュースで飲むと吸収率がアップするという研究結果もありますが、基本的にはコップ１杯程度の水で飲むがおすすめです。水は胃を刺激することによってそのはたらきが高まり栄養をいち早く小腸へ促され、更に吸収率も高まります。
ちなみに私はよくこれをしていたのですが、お茶やコーヒーでサプリメントを飲む事はご法度です！
カフェインやタンニンなどが栄養素とくっつき、吸収が悪くなってしまいます。
２：サプリメントを摂るタイミングを知る
ビタミン類のサプリメントやDHA / EPA (魚油・フィッシュオイル)のサプリメントは空腹状態に摂るより、食後の食べものと一緒に吸収される方が格段に吸収率が高いといわれています。吸収率が最も高いタイミングは消化機能が働いている食後３０分以内に水で摂るのがベスト！
酵素は空腹時がダントツに吸収率が高いので空腹時や食前がおすすめです。
マグネシウム、亜鉛、カルシウム、鉄などのミネラル系のサプリメントは空腹時や就寝前に摂るのがおすすめです。
コラーゲンも就寝前に摂取するのが最も吸収率がいいとされています。これはコラーゲンの吸収・再合成の条件が最も揃っているのが睡眠中であるからです。
３：身体にいいものだからと言って過信・過剰摂取は禁物
一度に大量に摂ると吸収率が悪くなるものや、なかには過剰摂取により、サプリメントが主に代謝・排泄される肝臓、腎臓に負担がかかり、実際に不整脈やショック、アレルギーなどの多数の健康被害の報告があるのも事実です。
肝臓や腎臓だけではなく、種類、摂る量やタイミングにより胃腸が荒らされしまう事から腹痛、嘔吐、下痢の症状が出る場合も。
偏頭痛、発疹、肌荒れなどの健康障害を招くものもありますので、ラベルに記載された「目安料」と「用法」をきちんと守りましょう。身体にいいものだからといって取り過ぎや間違った用法で逆効果になるのは本末転倒。
４：飲み合わせで相乗効果を狙う
飲みあわせを工夫すれば、さらに効果が期待できます。たとえばビタミンBの場合、単体で摂るよりもビタミンB群すべてを一緒に摂取すれば、美肌効果や疲労回復、鎮静効果、免疫力アップなどが期待できます。
鉄はビタミンCや銅と摂ると、酸素不足による疲労や頭痛を、より効果的に防ぐことができます。
アルファリポ酸、ビタミンＣ、ビタミンＥ、コエンザイムＱ10、グルタチオンは５つの成分がお互いに助け合って
もともと身体に備わった、抗酸化機能をサポートする『抗酸化エンジェルズ』は高いアンチエイジング効果をもたらす組み合わせでもあります。
５：病気、療養で薬を服用している人は医師に相談を
なんらかの病気や症状がある方で医薬品や処方薬を服用されている方は注意が必要です。
すべてのサプリメントが該当する訳ではありませんが、なかには一緒に服用すると逆効果な成分の組み合わせもあるので、飲む前に医師に相談をすることを強くお勧めします。
６：妊活中・妊娠中・授乳婦さんのサプリメントはＮＧ！
妊活に有効とされているサプリメントや、悪阻で思うように食事が取れないからといってサプリメントで栄養を補いたいところですが、サプリメントを自己判断で使ってはいけません！
厚生労働省でも喚起されていますが、妊婦・授乳婦では倫理上の問題で、安全や有効性に関する実験を行うのがとても難しく、そのため、摂取により、赤ちゃんと妊婦さんへの影響について安全性が確保されていないからです。
サプリにより健康被害が出た例も報告されています。
代表的なものに、妊娠初期にビタミンAの摂り過ぎが胎児に奇形が起こる可能性があると報告があり、妊娠を希望される方にも同様に摂らない方がいいという見解もあります。
７：国産だからといってすべての製品が良いとは限らない
サプリメント選びのポイントとして一番重要なのは、成分内容・原材料・含有量がきちんと表示されていて
「天然栄養素」のものを選びましょう。自然の素材から凝縮した天然栄養素は、非常に効果が期待できます。
成分が明確に表示されていないサプリメントは、購入するに値しません。
そして、安価なサプリメントの多くが「合成栄養素」から製造されており、驚くべき事に石油などが主原料とされています。化学合成されたものは、本来、人間が摂るべきものでは無いですし、体内でその栄養素として働かないどころか逆に健康被害に繋がることも。更には、剤形にするために、栄養素や成分以外に強化剤、製造用剤、増粘剤などの食品添加物が入っていることがほとんどです。酸化防止剤、防腐剤などと記載があっても、実際にはそれ以外の食品添加物が入っている可能性は否めません。目的の成分だけで構成されている訳ではないという事の認識が必要です。
▶︎▶︎▶︎ まとめ ▶︎▶︎▶︎
栄養素は食材からとるのがベストです！そもそも『一日三食、規則正しく食事を摂る』という常識は大間違いの大きな落とし穴であり、それによりきちんと食べれなかったから栄養補助食品で…のように、人々をサプリメント地獄に誘うトラップでもあります。
年齢、性別、生活仕様、消費量は人それぞれ違って当然なのですから、寿命を縮める間違いだらけの常識に囚われず、お腹が空いた時に必要な分だけ、なるべく旬な食材から良質な栄養素を摂ることを最優先に考え、それでも足りないものをサプリメントで補うようにしましょう！
あくまで栄養補助食品であること、サプリメントと上手に賢く使いこなしましょう！
